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イニシャルルール


彼ができるとイニシャルの入ったマグカップを買ってしまう癖がある。
昔流行ったけど、やっぱりラブラブなカップルに昇進した暁には伝統的でささやかな憧れなのだ。

そして彼とコーヒーを飲むときに、そのイニシャルが入ったマグカップを渡すとツッコまれるまでが大体の恒例行事。

つっこまれかたは人それぞれだが、だいたいが
「逆じゃない?」「そっちが俺のじゃない?」的なツッコミ。

そう、私は彼には私のイニシャルマグを渡し、
私は彼のイニシャルマグを使う。

ズボラな(ここだけの話)性格を知っている彼は、イニシャルマグを買うのが好きで、そのあとはきっと気にしないんだろう。と思っていたけど、とうとう言いました!みたいに言ってくる人もいた。

でも私はこれが好き。
だから譲らない。

「あってるよ。だって、こうすると(マグに口をつける)飲む度にチューしてるみたいじゃない?」

ドリカムの歌でもある「愛してるのサイン」
それはカップルの間でしか分からない愛し方があるということ。
きっとカップルの数だけ“二人だけの秘密”がある。

それを聞かされたある男はY(私のイニシャル)のクッションをプレゼントしてくれた人がいたけれど、喧嘩をした夜は私の代わりにそのクッションを抱いて寝ていた。笑

そして、別れる度に彼のイニシャルを捨てるから、Yのマグばかりが増えていくのだけれど…

【MORE LOVE】
二人の間でしか分からないルール。
愛してるのサイン。

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YUMI
ライター兼「MORE MYSELF」運営者のユミです。 私についてのご紹介はこちら