クリスマスの準備をする人々の中、デパートの玩具販売員のアルバイトをしていたテレーズは、ひときわ目立つある女性に一目で心を奪われる。自分の気持ちに疑問を持ちながらも、どんどん同性のキャロルに惹かれ、真実の愛を教えてもらう。
エレガントでミステリアス、女、男誰でも目が釘付けになるくらい、魅力があふれるマダムをケイト・ブランシェットが完璧に演じているキャロル。
完璧なのに、完璧ではない、彼女のふと見せる陰や悲しみが、人間らしさと人生の深みをキャロルという人也で見せ、この女性のストーリーにとても興味がそそられてしまう、そんないい女。
無駄なことは何も言わず、眼差しや表情、仕草で強く伝わって来ますが、そのなかでも彼女が発する言葉には、とても重みがあり胸にささるものがあります。
実際にこんな女性がいたら、ずっと目を奪われてしまうほどの魅力。
名女優陣の息が止まるほど魅力的な佇まいや表情、衣装はいい女のお手本になることまちがいないですが、身につけるにはなかなか難しそうなただならぬオーラです。
しかし、この映画を見て感じたのは、人は誰かを愛することで強くなる。そして、自分らしく生きることで輝く。ということをうっとり魅了されながらも、強く自信が湧いてくる映画です。
【MORE DRAMATIC】
いい女は、佇まい、表情、空気、間で語り、言葉でトドメをさす。